主将挨拶
「覚悟はあるか」
私は今シーズン、このテーマを軸にチーム運営をしていくつもりだ。
昨シーズン、「挑越」を掲げて臨んだリーグ戦、個人的にはどの試合にも勝つ自信はあったし、その実力もあると思っていた。最後の東大戦に勝っていれば、FINAL4にも進めた。
しかし成績は、2勝2敗1分、ブロック4位という厳しい結果に終わった。
学生日本一になるには何が足りなかったのか、何度も考えた。
技術か?
いや違う。昨年は個人スキルにフォーカスし、個で他大学を圧倒することを目標に練習を重ね、実際リーグ戦において、個の力で負けていた印象はない。
出した答えは、「精神力」だ。
リーグ戦までの練習試合では負け続きで、初戦の武蔵戦前、不確定な要素が多く、ほとんどのプレイヤーは勝てるかどうか不安だった。その試合に勝って自信がついたものの、本来そうであってはならない。「勝ちたい、負けたくない」ではなく「勝てる、勝たなくてはならない、勝って当然」というメンタリティで臨まなくては、到底学生日本一にはなれない。
私は、日本一を目指す「覚悟」が足りなかったのだと考えた。
「覚悟」を決めていれば、日々の練習で妥協することがなくなり、全ての行動が日本一につながる。日本一を目指す理由は人によって異なるが、本気で目指しているのなら自分の言葉に嘘をつけなくなる
今はまだその「覚悟」が足りていない。
シーズンを通して、どれだけ「覚悟」を決めた選手が現れるか。日本一はそこにかかっている。
強さにこだわり、勝ちにこだわり、日本一にこだわる。
「覚悟」を決めた選手が3つにこだわり、必ず日本一を獲る。
そんなチームで共に日本一を目指さないか。
第29代 主将 中村智
